タイピング速度が向上する「Dvorak配列」

team LENSのミーティングに参加するには、月1回のブログを書かなければいけません。
どうも「声出し」担当のセイノススムです。
技術的な内容は、エンジニアに任せて今回はキーボードの配列に関してのお話です。

Dvorak(ドヴォラック)配列とは

dvorak

Dvorak配列は、キー配列のひとつ。1932年に、アメリカ合衆国ワシントン大学の教育心理学者であるオーガスト・ドヴォラックによって考案された。
Dvorak配列 – Wikipedia

この通りDvorak配列とはキーボードの配列の種類のことです。
一般的に使われているキーボードの配列は、左上から続いているアルファベットを順に「QWERTY(クワーティ)配列」と呼びます。

QWERTY配列は100年以上も歴史があるそうで、誕生秘話には諸説ありますが通説では「タイプライターの素早い打鍵などによるタイプバー同士の絡み合いを極力なくす為」だと言われています。

そして1930年代によく使われるアルファベットに基づいて無駄のないタイピングをおこなう為に「Dvorak配列」が誕生しました。
大きな特徴は、左手のホームポジション(定位置)から母音(AOEUIの順)が並んでいるところです。

Dvorak配列はQWERTY配列よりも10%〜40%早くタイピングできると言われています。
現在はギネスブックにタイピングの項目はなくなっているらしいですが、1985年にギネスにタイピング世界最速に認定されたBarbara Blackburn(バーバラ・ブラックバーン)夫人はDovrak配列を利用していました。
その時の記録は1分間に212単語という驚異的なスピードで、アメリカでDvorak配列のシェアが高いのは、この影響だそうです。

Barbara Blackburn (World’s Fastest Typist) on Letterman – 1985

Dvorak配列のメリットは?

配列を変えることでいくつかのメリットがあるようです。

  • タイピング速度が向上する
  • タイピングミスが少なくなる
  • 指が疲れにくくなる(腱鞘炎予防にもなる)
  • 学習コストが低い(移行が簡単)

導入の仕方

Macの方なら今すぐ導入が可能です。
システム環境設定 > キーボード > 英語 > Dvorak
で簡単に配列を変更する事ができます。

ちなみにDvorak配列に変更してしまうとショートカットキーの位置も変わってしまうので少し不便なのですが、それを解決する方法もあります。

** システム環境設定 > キーボード > 英語 > Dvorak – Qwerty⌘ **
を選択すると⌘(コマンド)キーを押した時だけ、QWERTY配列に変更されショートカットキーだけ今まで通りに使うことができます。

練習する時に便利なもの

「それめっちゃええやん!わて導入すんで!」と思われた方も多いと思いますが、日本語キーボードに合うステッカーやカバーはあまりないので勉強するのに少し不便です。

これからチャレンジしてみたい人にDvorak配列を練習中の僕が使っているものを紹介します。

DVzine.org – The Dvorak Zine

OneSheetDVmap

こちらのサイトではDvorak配列の促進を促すためにコミックや、セットアップ方法など様々なツールが掲載されています。

その中でも一番のオススメはone-page PDF Dvorak key mapです。
これをプリントして半分に折りたたみ見えるところに置いておけば困った時は見ながらタイピングする事ができます。

The Typing Cat – Free online keyboard typing tutor

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様々なキーボード配列に対応したタイピングが練習できるサイトです。
Dvorak Course – The Typing CatからDvorak配列の練習が一通り行えます。
ザーッと頑張ってやってみればなんとなく打てるようになると思います。

The best multilingual keyboard stickers – WWW.4KEYBOARD.COM

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「それでもやっぱりキーボードにあった方がいいよね」となるはずです。
こちらのカナダのサイトではキーボード用のステッカーを販売しています。
到着まで数週間かかりますが、ステッカーの料金と配送料を合わせても600円程で購入できるので試す価値ありです。

Dvorak transparent keyboard stickers

まとめ

僕の大好きなWordPressの創始者である、Matt Mullenweg(マット・マレンウェッグ)も愛用しているということで興味を持ち始めて使いはじめ、実際に指や手を動かす範囲が少なくなるので「指が疲れにくくなりそう」とう実感はあります。
個人差はあると思いますが、個人的にはQWERTY配列でこれ以上の速度改善が見込めなさそうなので試してみる価値はあると思います。

ちなみにこの記事はQWERTY配列で書いています。